Mass photometry 法の検出原理
Mass photometry法では、計測する散乱光が粒子サイズ(体積)およびその屈折率に比例して変化するため、結果的に分子量に比例し、一分子の分子量を計測することができます。生体高分子のそれぞれの光学パラメータや密度はわずかな違いはあるもののごくわずかであるため、散乱光から得られる強度は分子量に対し直線性を示します。
一分子から獲得された散乱光を検出し、Mass photometry法は厳密に調整された照射強度と検出ビームパスフィルタ(2、および獲得された画像解析(1の組み合わせによって調整されています。この手法は、英国Oxford大学によって開発され、干渉反射顕微鏡法(3と干渉散乱顕微鏡法(4の原理に基づいて開発されました。
8 Young et al., Science 2018
9 Cole et al., ACS Photonics 2017
10 Verschueren, J Cell Sci 1985
11 Ortega-Arroyo et al., Phys Chem Chem Phys 2012
Mass photometry法の原理
計測するガラス表面とコンタクトした試料から発生する散乱光は、ガラス反射光と干渉する。得られた干渉のシグナル(MPシグナル)は分子量に比例して変化する。
Mass photometry法の測定対象と分子量測定の精度
A: Mass photometry法の分子量レンジと測定対象例。広い分子量範囲において様々な種類の生体高分子に対して計測可能
B: 様々なタンパク質の、配列から計算された分子量とMass photometry法で測定された分子量の相関。様々なコンフォメーションを示すタンパク質に対しても、高い直線性および精度を示唆
我々はMass photometryを広めるため日本でも展開しています。もし本技術に興味があったり、アプリケーションなどのサポートが必要な場合、以下のフォームにてご連絡ください。日本語のフォームも近日公開します。